いなげやの鮮魚部門全体を統括するチーフマーチャンダイザー。
新入社員が「鮮魚でよかった」と思える部門づくりに邁進中。
高い向上心を持つ一方で、初心を忘れないことを大切にしている。
チーフマーチャンダイザーの役割は、市場調査や売上の分析を通じて得た情報をもとに、鮮魚部門全体の方向性を示すことです。
どのような商品を売場に並べるのか、そのためにどのような素材を仕入れるのか、買い付けを担当する各バイヤーやマーチャンダイザーに向けて、政策として発信することは私の役割のひとつです。「お客様が何を求めているか」を把握するためには、時代や社会の変化に敏感でなくてはなりません。数字やデータを読み解くだけでなく、実際に店舗へ行ってその空気感を肌で感じることも大事にしています。
例えば、新商品を開発して実際に売場に並べてみると、お客様のニーズと微妙な乖離を感じることがあります。そのようなときは、お客様に一番近い鮮魚部門みんなの力を借ります。みんなで問題解決のアイデアを出し合い、時にガチンコでぶつかり合いながら、チームとしてその問題に取り組むことで、より良い商品に仕上げていきます。
学生時代、私はチームスポーツに没頭しておりましたが、私たちの仕事もそれに似ていると思います。「みんなで力を合わせて1つの目標に取り組む」ことは、とても楽しく、やりがいがあり、結果が出せた時の一体感・爽快感は最高です。
今、私はチームの方向性を示す重要なポジションを任されています。道しるべとしての自負を持って、みんなと協力しながら、お客様に喜んでいただける鮮魚部門を作り続けていきたいと思います。
今でこそチーフマーチャンダイザーの役職に就いている私ですが、入社当初から数えきれないほどの失敗を重ねてきました。
マーチャンダイザーを務めていた頃、数十トンの魚を仕入れたものの、当初の想定ほど店舗からの発注が入らず、大量に在庫が残り続けてしまったことがありました。そんなときに先輩や上司から言われたのは、「なぜこの商品が売れないのか考えて、いろいろと挑戦してみなさい」ということでした。もう必死になって「売れない理由」を考えて、ポーションや価格を変更したり盛り付けを見直したり、あれこれと仮説検証を重ねることで、最終的には当初の販売計画を超える売上を達成することができました。
計画通りに売れないことなどを「失敗」として終わらせるのではなく、どうしたら上手くいくかを徹底的に考えて行動し続けることで、数多くの失敗未遂を「成功」に変換してきました。
ただ、次々と失敗未遂は発生するので、「成功したぞ!」と実感している間もなく、また次の挑戦に進みます。数々の挑戦を経て、出来ないことを出来るようになる、上手くいかないことを上手くいくようにする、その度に自身の成長を感じられます。先輩社員や仲間達が必ずフォローしてくれますから、さらなる失敗を恐れずに、いつでも前向きに取り組めています。いなげやには「失敗を悪と捉えずに成長機会と捉える」、そういう土壌があると思います。
新入社員の頃にいろいろと経験させてくれる会社は多いと思いますが、いなげやの場合は年齢に関係なく様々な機会を与えてくれます。私の歴代の上司の口癖は皆「たくさん失敗しなさい」でした。そういう 懐の深さがいなげやの魅力だと思います。
社員になれば仕事の話ばかりになるのかな…と思っていましたが、先輩方は割とくだけた話を振ってくることに驚きました(笑)。そのオンオフの切り替え方や遊び心が仕事にも繋がるのでしょうね。私もあの頃の先輩方に学び、みんなに「あえて」他愛もない話を振ってみたりしています。
いなげやは、たくさんの仲間と出会える会社です。同期はもちろん、上司や部下ともかけがえのない関係が築けると思います。ただそれは、仕事を懸命に取り組むからこそ出来上がるものです。周囲の仲間たちがしっかりと支えますので、ぜひ一緒に奮闘しましょう!
売れる商品を開発して売上を追求していくことは、鮮魚部門、そしていなげや全体を繁栄させていくうえで非常に重要なことです。しかし、売上を追い求める日々のなかでも、決して忘れてはいけないことがあります。それは「私たちの仕事の一番の目的は、お客様に喜んでいただくことである」ということです。
就活生だった私は「人に喜んでもらえる仕事」をしたくて、いなげやに入社しました。「売上を追求する仕事」を求めて入社した訳ではありません。いなげやに入社してからさまざまな部署・役職を経験してきましたが、入社から約20年経った今もその想いは一切変わっていません。
就職活動で「人に喜んでもらえる仕事」を探している方なら素質は十分です!同じ想いを共有できる仲間がいなげやにはたくさんいます。
今、いなげやの鮮魚部門では「鮮度」「旬」「天然もの」といった鮮魚の原点にも立ち返った施策を進めていこうと考えています。お客様に喜んでいただけるように、これから鮮魚部門に携わる皆さんが「鮮魚で良かった!」と思えるような部門にできるように、私も精一杯頑張りたいと思います。
2004年4月 大学卒業後、いなげやへ入社 学生時代はバレーボールに没頭。バレー同様にチームで熱くなれること、人に喜んでもらえることをしたくて、いなげやに入社。
2004年4月~2006年10月(入社1~3年目)
最初の配属先は、八王子松木店。
もともとはグロサリー部門を第一希望としていたため、鮮魚部門を担当すると決まったときは不安も大きかった。しかし実際に働き始めると、魚の種類や売り方の豊富さ、旬なども絡み、とても面白みのある仕事だと認識してからは鮮魚部門に夢中になる。
2006年11月~2010年11月(入社3~6年目)
川崎中野島店・武蔵野関前店にて【サブチーフ】。
チーフがイメージする売場を具現化することがこの職種の役割。チーフが何を考え、どうしてそうするのかなど、販売戦略・売場づくりなどの基礎をしっかり学んだ。
2010年11月~2014年2月(入社7~11年目)
入社7年目で【チーフ】に。ブルーミングブルーミー港北店で勤務する。
チーフになると、今度は店長の方向性を汲み取ることが重要になる。
店長の考えに基づいて、鮮魚部門全体の政策に落とし込むことに努めた。
2014年2月~2021年6月(入社11~18年目)
約半年間、人的交流の一環研修として、鮮魚の卸し・小売業を展開する株式会社魚力へと出向。鮮魚のスペシャリストたちとの交流を通じて、専門店のノウハウを学ぶ。
その後、鮮魚部に戻り、築地市場バイヤーを2年、スーパーバイザーを1年、マーチャンダイザーを5年務めた。バイヤーとしては、早朝の築地市場で鮮魚の買い付けを担当し、スーパーバイザーでは複数の店舗を統括し、各担当者と問題解決に着手。マーチャンダイザーは、鮮魚の調達から販売計画まで一貫して従事した。
2021年6月~(入社18年目) 現在はチーフマーチャンダイザーとして、バイヤー、スーパーバイザー、マーチャンダイザーたちを統括し、いなげやの鮮魚部門全体の方向性を決定する役割を担う。入社当初と変わらず、「お客様に喜んでいただく」という原点を胸に、鮮魚部門を盛り上げられるよう奮闘中。